【聖書箇所】マルコの福音書12:3034

12:30 心を尽くし、思いを尽くし、知性を尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』

12:31 次にはこれです。『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。』この二つより大事な命令は、ほかにありません。」

12:32 そこで、この律法学者は、イエスに言った。「先生。そのとおりです。『主は唯一であって、そのほかに、主はない。』と言われたのは、まさにそのとおりです。

12:33 また『心を尽くし、知恵を尽くし、力を尽くして主を愛し、また隣人をあなた自身のように愛する。』ことは、どんな全焼のいけにえや供え物よりも、ずっとすぐれています。」

12:34 イエスは、彼が賢い返事をしたのを見て、言われた。「あなたは神の国から遠くない。」それから後は、だれもイエスにあえて尋ねる者がなかった。

 

上記聖句は、イエスさまがおっしゃったことです。その前に、ひとりの律法学者が、イエスさまに「すべての命令の中で、どれが一番たいせつですか。」と質問しています。ちなみに、「律法学者」とは、エレミヤ牧師の解説によりますと、教会の牧師とか教師のことを言われております。そして、彼の質問に対して、30、31節のことをイエスさまは言われました。まず、はじめに「あなたの神である主を愛せよ。」と言われています。ゆえに、何はともあれ、神さまである主(イエスさま)を愛することが大事なことである、という風に理解出来ます。ちなみに「イエスさまを愛する」とは、どういうことか?と言いますと、「わたしの戒めを保ち、それを守る人は、わたしを愛する人です。」(ヨハネの福音書14章21節)とありますように、また、エレミヤ牧師も度々おっしゃっていますように、「戒め」を守ることです。

 

そして、「戒め」を守ることに関連して、ひとつおすすめさせていただきたいことがあるのですが・・・そしてこのことは、エレミヤ牧師が礼拝のメッセージの時にも言われていることなのですが・・・勿論全く強制ではありませんし、あくまでも参考までにお聞きいただきたいと思うのですが・・・「聖書はすべて、神の霊感によるもので、教えと戒めと矯正と義の訓練とのために有益です。」(Ⅱテモテへの手紙316節)ということが聖書に書かれていますので、よろしければ、少しずつでも聖書を読まれていかれることをお勧め致します。そうしていくときに、神さまがどういう戒めを私たちに与えておられるのか?ということを少しずつでもご理解いただけるのではないかと思いますので・・・もし、興味がありましたら、あるいは、そうかも知れないなぁ、という風に思われましたら、行ってみてくださいね。

 

それから次に、「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。」と言われました。イエスさまを愛すること、すなわち戒めを守ることはとても大切だということを先ほど理解しましたが・・・しかしそれと共に、「隣人」を愛することも大事である、ということを31節では言われております。そして、どんな風に愛したら良いのか?ということについても言われています。「あなた自身のように愛せよ。」とおっしゃっていますように、自分自身のように愛することであります。具体的にどういう風にしたら良いのか?と言いますと・・・このこともイエスさまがおっしゃったことですが、「何事でも、自分にしてもらいたいことは、ほかの人にもそのようにしなさい。これが律法であり預言者です。」(マタイの福音書7章12節)ということが言われていますので・・・そのことに関して、たとえば、こうしてもらえるといいなぁ、ああしてもらえると有難いなぁ、あるいはこんな風にしてもらえると助かるなぁ、うれしいなぁ・・・と思うことをそのまま行っていけば良いのでは?と思います。「隣人を愛する」とは、そのようなことを言われているのではないかなぁ・・・と思います。

 

このようなことが参考になるかどうかは分かりませんが・・・大分前のことですが、某会社に勤務していた頃、あるひとりの女性が結婚を機会に退職することとなり、社内で送別会をしました。その時に、ひとりずつ彼女にひと言メッセージを送ったのですが、ある男性がこのように言われました。その男性は彼女より2歳位年上だと思いましたが、「○○さん、結婚おめでとう!結婚したら、ぜひ、自分がして欲しいと思うことを相手にもしてあげてね。」とおっしゃっていました。その男性はクリスチャンではありませんでしたが、当時、すでにクリスチャンになっていた私には、とても印象深いことばで、今でもそのことを時折思い出しては、「うん、たしかにその通りだなぁ。」と頷いています。

 

そうなんです。聖書でも、同じようなことを言われていまして、しかもそれは、イエスさまがまさにお勧めしておられることですので、実行に値するものなのではないかなぁ・・・と思います。そして、32、33節のところで、イエスさまに質問した律法学者は、主が言われたすべてのことに同調しました。「先生。そのとおりです。・・・ずっとすぐれています。」と。それに対してイエスさまは、「あなたは神の国から遠くない。」(34節)とおっしゃいました。つまり、このこと、主(イエスさま)を愛し、隣人を愛することを、もし、実践していくのなら、「神の国に入れますよ~。」ということを言われているのです。「神の国」とは、当レムナントキリスト教会では、「天国」とも理解しています。そういう意味合いで、このことは素晴らしいことだと言えますよね?!もし、そうかも知れないなぁ・・・なんてわずかでも思われましたら、ぜひ、出来るところからでも少しずつ実践していきたいと思います。