聖書箇所 出エジプト記6:4

 

6:4 またわたしは、カナンの地、すなわち彼らがとどまった在住の地を彼らに与えるという契約を彼らに立てた。

 

「神との契約」というテーマで、みことばに沿ってみていきたいと思います。

 

聖書では「契約」ということばが度々出てきます。また、「契約」に関して、エレミヤ牧師が礼拝で大事なメッセージをされておりましたので、今回はそのことを紹介させていただきたいと思います。以下、エレミヤ牧師によるメッセージです。

 

[聖書箇所]詩篇105:10,11

105:10 主はヤコブのためにそれをおきてとして立て、イスラエルに対する永遠の契約とされた。

105:11 そのとき主は仰せられた。「わたしはあなたがたの相続地としてあなたに、カナンの地を与える。」

 

10節の「永遠の契約」ということばについて見てみたいと思います。一般的に「契約」とは、お互いの条件を全うして成り立つものです。たとえば家を借りるというときに、大家さんのほうで条件を出して、私たちがそれをのんで家賃を払うなら、家を貸してもらえます。また、アブラハムは、新約のクリスチャンの型でもあります。ゆえに「わたしはあなたがたの相続地としてあなたに、カナンの地を与える。」という祝福が私たちにもあります。ただし、「これを守りなさい!」というものがあります。

 

そして、11節では「祝福」について書かれています。「相続地」とは、「天の御国の約束」のことです。そして私たちはアブラハムの子孫なので、「契約(天の御国を相続する)」が結ばれていることになっています。しかし「契約」は守ってなんぼのものです。

 

「契約」に関して、たとえばこういう話を聞いたことがあります。ある人が無理な契約をしてしまって、一日か二日家賃を滞納したそうです。そうしたところ、管理人さんに鍵を取り替えられてしまい、家の中に入れなくなったそうです。それと同じように、私たちが契約を守らないと、「天の御国」に入れない可能性があるのです。それではどんな契約を守るべきなのか?について見ていきたいと思います。

 

[聖書箇所]創世記17:711,14

17:7 わたしは、わたしの契約を、わたしとあなたとの間に、そしてあなたの後のあなたの子孫との間に、代々にわたる永遠の契約として立てる。わたしがあなたの神、あなたの後の子孫の神となるためである。

17:8 わたしは、あなたが滞在している地、すなわちカナンの全土を、あなたとあなたの後のあなたの子孫に永遠の所有として与える。わたしは、彼らの神となる。」

17:9 ついで、神はアブラハムに仰せられた。「あなたは、あなたの後のあなたの子孫とともに、代々にわたり、わたしの契約を守らなければならない。

17:10 次のことが、わたしとあなたがたと、またあなたの後のあなたの子孫との間で、あなたがたが守るべきわたしの契約である。あなたがたの中のすべての男子は割礼を受けなさい。

17:11 あなたがたは、あなたがたの包皮の肉を切り捨てなさい。それが、わたしとあなたがたの間の契約のしるしである。

17:14 包皮の肉を切り捨てられていない無割礼の男、そのような者は、その民から断ち切られなければならない。わたしの契約を破ったのである。」

 

少しずつ見ていきましょう。

 

17:7 わたしは、わたしの契約を、わたしとあなたとの間に、そしてあなたの後のあなたの子孫との間に、代々にわたる永遠の契約として立てる。わたしがあなたの神、あなたの後の子孫の神となるためである。

 

ここでも、「契約」ということばが出てきます。「そしてあなたの後のあなたの子孫との間に、代々にわたる永遠の契約として立てる」とありますように、のちの新約のクリスチャンとも結んでいる、ということを言われています。

 

17:8 わたしは、あなたが滞在している地、すなわちカナンの全土を、あなたとあなたの後のあなたの子孫に永遠の所有として与える。わたしは、彼らの神となる。」

 

このことは、天の都、天の約束の地を受ける、という契約について言われています。けれども「契約」は、ギブ&テイクなので、守らないと入るベき所に入れません。

 

17:9 ついで、神はアブラハムに仰せられた。「あなたは、あなたの後のあなたの子孫とともに、代々にわたり、わたしの契約を守らなければならない。

 

ここでも、「契約」を守ることについて、繰り返し語られています。そしてアブラハムだけを見ずに、私たちとも結ばれたということを見ていきたいと思います。

 

17:10 次のことが、わたしとあなたがたと、またあなたの後のあなたの子孫との間で、あなたがたが守るべきわたしの契約である。あなたがたの中のすべての男子は割礼を受けなさい。

 

「割礼」を受けることにポイントがあります。ちなみに「肉の割礼」というのがあり、それは男性の体の一部を切り取ることですが、しかし男女に関係無く、「心の割礼」というものがあります。

 

17:11 あなたがたは、あなたがたの包皮の肉を切り捨てなさい。それが、わたしとあなたがたの間の契約のしるしである。

 

「割礼」とは、クリスチャンとして、肉を切り取ることです。

 

17:14 包皮の肉を切り捨てられていない無割礼の男、そのような者は、その民から断ち切られなければならない。わたしの契約を破ったのである。」

 

もし、「心の割礼」を受けないなら、「クリスチャン」として見なされないので、「約束」は「無効」となる、ということを言われています。ゆえに約束の地、すなわち天の御国に入るためには「心の割礼」を受けるか否かがポイントとなります。つまり私たちが唯一守らなければならないのは、「肉を切り取る」ことです。それに関して不完全ではダメです。クリスチャン生活をしていく中で、神が強調されているのは、自分の肉が切り取られていくか?ということです。

 

そうなんです。神が出している条件はたったひとつだけで、「肉」が切り取られているかどうか?ということです。クリスチャンであっても、ある人は割礼がきちんと行われません。しかしそれでは「天の御国」を受け継げない可能性があります。しかし「肉」が明確に切り取られるなら、楽々「天の御国」に入るでしょう。「天の御国」を相続するかどうかのポイント=「肉」が切り取られるかどうか?ということです。ゆえに「肉」に従ったクリスチャン生活は、「危ない」と言えます。

 

今回の要点をまとめます。約束の地に入るための契約は、たったひとつだけです。「割礼を守れ!」というのが、神が私たちに要求しているたったひとつの契約です。そしてこれはすべてのクリスチャンに関わることです。しかも男女に関係無く、皆受けるべきものです。また、神が言われている「割礼」とは、「心の割礼」のことです。ゆえにここでの結論は、「心の割礼」を受けるなら、クリスチャンとして入るべき所に入る、という風に神さまから認められる、ということです。そして「心の割礼」とは、「肉を切り離す」ことです。また、「肉」はしつこく、なかなか切り取られないということも理解しましょう。それゆえに「心の割礼」は、ある意味、一生の課題とも言えます。そして唯一神さまが要求しているのが「心の割礼」だけです。けれどもとても大事な事柄で、神さまはこのことに非常にこだわりを持っておられるので、ゆえにこのことを心に留めていきたいと思います。たしかに、なかなか切り取られないのも事実ではありますが、しかしその方向へ向かっていきたいと思います。そしてどんなに霊的なクリスチャンであっても、これは最後まで課題となります。そういう意味合いで、「心の割礼」は、生涯にわたって受け続けていくものなのかもしれません。また、聖霊によって歩んでいくのを妨害するのは、「肉」だということを正しく理解しておくのも大事なことです。

 

 以上のことを語られていたのですが、私個人としてはかなり大事なことなのでは?と思いましたので、紹介させていただきました。もし、そうかもしれないなぁ、なんて思われましたら、ぜひ実践していきましょう。今回も大切なことを語ってくださった神さまに感謝します。